退職

第29話

…俺は、朝メシを食べながら考えていた。

んーー。「サボり」よりか…

いっそのこと、退職しようかなぁ?………。


中途半端に、サボると迷惑だろうし。

……元々「司のコネ」で、

働かせてもらってた…訳だから…、、

よし!決めた。退職届書こう!!


「……お兄ちゃん!ってば~。聞いてる?」

…「……え?、あ。ゴメン、考え事してた…」

「んも~!また!?」一緒にメシを食ってた、

瑞季に…叱られた。笑


「全くぅー。お兄ちゃんったら。

僕より大人なんだから、しっかりしてよぉ~」

「はい、はい。」

「お兄ちゃん。返事は、一回でしょ!?」

「はい!」

………………2人で、笑った。


「…んで、瑞季。話って何?」

「あ、そうそう!…何で、こんなに

のんびり僕と、朝ごはん食べてるの?」

「あぁ。…それを、考えてたんだよ。

俺さ、転職しようかなぁ~ってな。」


「えっ!?……さがみ屋さんやめるの!?」

「うん。」

「そーなんだぁ♪じゃあ!…僕と

居れる時間…増える?///♡」

「そーだな、そのつもりだよ。」

「やったぁー!!魅麓にぃ大好き~♡♡♡」

「今日。退職届出しに行くよ。」

「わーい♪わーい♪」

完全に、浮かれている瑞季。笑

「瑞季くん、もう行かないと遅刻だぞ~。」

「は~い♡行ってきま~す♪」


…ふぅ。さてと俺は、退職届書こうっと。

今日は、遅番で良かった。




……………「よし、と。こんな感じかな?…」

どーにかこーにか、退職届を書き終わった。


えーと、時間…は、遅番出勤よりも。

早く書き終えられて良かった。


……と。その時。

♪~♪~♪

ケータイが鳴った………。


この…着信音。司からだ。。

……出ないわけにもいかないか。


「…もし、もし。」

「……今日は、出勤するな。」

「これから、退職届持ってくトコだよ…。」

「!?…貴様。いい度胸してるな。」

「だって……もう、終わりなんでしょう?」

「…そんな事を、誰が言った。」

「え?…だって、もう俺の事なんか……」

御託ごたくはいい。仕事なら、俺がクビに

しておいてやる。…但し、条件付きだ。」

……「条件…って。。?」

「お前の、弟に会わせろ。」

「えっ!?……!!」

「…そんなに、驚く事か?」

「………だって////」

「元よりお前に、迷う余地など無いぞ。

これは、条件であり命令だ。わかったな。」

「………はい。。」


「明日は土曜日だ、学校休みだろ。

3人でランチでもしようじゃないか。」

…言いたい事だけ言って、司は

電話を切った。相変わらず強引だな。…♡

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