時間
第26話
季節は移り変わり
秋深まる
私は、頼の腕の中に居た
…『なぁ、彗?』
「ん?なぁに?」
『なんか最近、痩せてない?』
「ちょっと、ね…食欲なくて食べれないの。」
『…そっか。無理に食べろとは、
言えないけど…やっぱ、心配する…。』
「うん…。」
頼が私を、ぎゅっと抱き締める
『彗、俺はずっとお前だけのものだからな』
「頼。私だけの頼…ずっと愛していて」
キスをしてお互いを求めあった…
頼と一緒にいる時だけが
私が、生まれて…生きてきて
良かったと思える
たった18年で終りを迎える私にとって
頼が私の全てだった
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