第22話

…やっと、亜留斗さんが外科から

退院する事ができた。

まだ、顔に大きなガーゼを貼っている。


俺は、この日の為に…

亜留斗さんの部屋から、刃物類を排除して

鏡も、見えない様にした。


タクシーで帰る途中…窓の外を見ていた

亜留斗さんがソワソワし始めた。


「亜留斗さん?大丈夫だよ。」


「…………。」


亜留斗さんは、俺の顔を見て。。


「…。………。」


何か、言いたそうな…感じだった。






部屋に着いて、中へと入る…

すると、……急に!?


俺を、抱き締めて!

「……あ、い……る。…あい、る。」


と!俺の名前を呼びながら

ポロポロと、泣きだした………。


…俺の事、覚えていてくれたんだ。

嬉しくて、俺も一緒に…泣いた。。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る