第21話

…夜が明けてきて、フッと目が覚めた。


亜留斗さん!?


寝ているのかと思ったら…目を見開いて

ただ……天井を、ジーッと見ていた。


「…亜留斗さん?傷痛む?」

「………………。」


亜留斗さんは、…俺の問い掛けに

全く反応しなかった。。


心まで…破壊してしまったの?


…そこまで、追い込まれていたなんて!!


うぅ……グスッ。ポロ ポロ…。

…俺は、泣くしかできなかった。。


傷を負った、最愛の人を目の前にして。

何もできない自分が、許せなかった…。


……でも!俺が泣いてちゃダメだ!!

亜留斗さんには俺しかいない。

俺にも、亜留斗さんしかいないんだ!


俺は、…覚悟を決めた!

ずっと。亜留斗さんを守る為に生きる!

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