開かない木箱

第2話

俺は、着替えを済ませて

朝メシ代わりにブラックコーヒーを飲み

海へと車を走らせた。


……「5年、か…。」

今年で、俺は"奏と同い年"になる


俺の二十歳はたちの誕生日にサーフィンの事故で

奏はってしまった。。


自分の誕生日に…最愛の人を亡くした

俺は、一生。あの日を忘れる事はない。



……さて、海へ到着

いつもの流木に座り、海を眺めた。


ザザー、ザパー。


海の音を聴くと、自然と心が落ち着いた




……「お兄ちゃん!!箱見付けたよ♪」

……「お!宝箱かなぁ?開けようぜ!」



ん?…宝箱?

今日は、休日って事もあり

子供達が、遊んでいた。


「あれ?…カギがかかってて開かないぞ!」

「えー、中身見たいのにぃ~!」


何やら、箱が開かないみたいだ。




ん?……開かない、箱?………。。


あ!そうだ!!

確か……奏の遺品にも、

開かない木箱が…あったような…?


俺は、当時。…悲しみのあまり

"遺品整理"を、きちんと済ませていなかった


奏が大事にしていた物を、ダンボールに

詰め込むだけで、精一杯だったから…。


何だろう…胸騒ぎがする………


俺は、車に乗り込み!部屋へと急いだ。。

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