海からの贈り物―BL―【完】

白愛

あれから5年

第1話

……「かなで!もう起きないと遅刻するよー!!」



「…ん、あと5分………。グ~。。」

「もぉ~!奏さっきからそればっかり!」


「……えー、今。…何時?」

「7時半だよ!!」


「えっ!?…やべぇ!遅刻するー!!」

「だから、言ったでしょ!遅刻するよって…」


奏は、朝に弱い。と、言うか…よく寝る。笑



れん!じゃあ、行って来るな!」

「あ!奏、待って!忘れ物~!!」


「ん?…何だろ?何も忘れ『ちゅ♡』…!?」

俺は、奏の頬にキスをした♪


「行ってらっしゃ~い♡」

「……///蓮、おまえなぁ…///」


奏は、照れ臭そうに何か言いたげだったが

俺の頭を、ワシワシ撫でまわして

「…行って来ます!///」

そう言って玄関をあとにした……




「ん。……奏!!」


…はぁ。……また、夢かぁ。。

最近、奏の夢ばかり見る……


もう…あれから5年も経つのにな。


俺の心の中で、奏は…生きている

あんなに、愛していたのだ…

忘れられるはずがない、

だって今でも、愛し続けているのだから…。


ポロポロ…涙が溢れる。

「…奏!奏!!帰って来てくれよ……。」



……今日は、仕事が休みで良かった

こんな状態じゃ、仕事にならないからな。


「よし!海に行こう!!」

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