第30話

第30話

学校に着くと

「おっはよー!!リュウ~♡」


月曜日の朝っぱらから

テンションの高いミナトがお出迎え。


「…ミナト。テンション高過ぎー。」

「えー!リュウが、低すぎなんだよー!」


「そうかなぁ?…ココ、学校だぞ?

そんなテンション上がるの、

お前くらいしか居ないと思うぞ~。(笑)」


「もー!僕は、学校だからじゃなくて!

リュウと一緒に居られるから、

テンション上がってるんだよぉぉ♡♡♡」


「……///コラッ!教室で、

そんな事を、大声で言うなよ!///」


クラスの奴らに、チラチラと見られてる…///


「ミナト、そろそろ自分の教室帰れよ。///」

「ほーい!んじゃ、また後でね~♪」



昼休み。俺はいつもの屋上に居た。

まだ、ミナトは来ていない。


ふと、一昨日の…蓮さんの

言葉を思い出す。


「大切な人を、失くしてからじゃ遅いんだ。」


そうだ。俺は…ミナトが大切な存在

だという事を、再確認していた。


しかし……、心のどこかで…

自分を、この世で唯一、理解してくれる

蓮さんへの、気持ちがつのっていた。


…なんて、自分勝手なこの気持ち。


嗚呼!もう!…自分が嫌になる。。

いっそのこと、、…夜の街で

見知らぬ誰かに…犯されてしまいたい!!


自分への苛立いらだちが…爆発しそうだ!


「…クソッ。どーすりゃいいんだよ…俺。」


なんだか急に、学校に居る事すら

無意味で…わずらわしく思えてきた。


「……帰ろっかな。」


俺は立ち上がり、ミナトが来る前に

屋上を後にした。。

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