第9話

第9話

雨上がりの道路を、俺達は一緒に走った♪


「はぁー!!着いた~♪僕の勝ちだね!」

「えぇ~?俺の方が早かったぞ!!」

家まで競争していた(笑)


「ウソだ~!リュウより僕が早かったぁ!」

「俺が、ミナトより早かった!!

って……ミナト!早くクマ出せよ~!」

「あ!そうか、クマだ♪鍵クマだー!!」


ガチャ。

「さぁ~♪どーぞ♡」

「お邪魔するぜ~!」


「リュウ~なにか飲む?」

「おう!いただくー♪炭酸飲みたい!」

「おけ♡……はい、どーぞ!」

「あんがと♪」


ゴクゴク、ゴク…


「ぷはー!!!うめぇ~♪」

「…ふふふ。(笑)」

「な、…なんで笑う?///」

「オジサンがビール飲んでるみたいだった!」


「な、なんで///オジサンなんだよぉー!」

「ごめん、ごめん(笑)」

「こー見えて!ピチピチの15歳だぞ!(笑)」

「アハハ!♡ピチピチなのね~♪」


俺は…いつになく。気持ちが楽だった。

ミナトと、一緒の時だけでいい。

……ただの"中学生"でいたい!

余計な事は、考えないようにした。


「…良かったぁ♪」

「ん?何が??…」

「リュウが、元気そうで!安心したよ♡」

「!?///……そ、そうか?俺は元気だぞ!」


お、俺が…元気で、"安心"!?

そんな事!……初めて言われた///(照)


「リュウ?…なんで、赤くなってるの?(笑)」

「え、赤くなってなんか…ない!!」


俺は…プイッと、横を向いた。///

すると……………


「…ちゅ♡」

!?

ミナトが俺の、ほっぺたに///kissをした…



……「コラー!」っと、言おうとしたら


ミナトが…ギューっと

俺を抱きしめてきた………




「リュウ…どうして独りで生きてるの?

僕が抱きしめるから、そばに居て。」



…俺は、こんなに優しく

抱きしめられた事はなかった…初めてだった



……「ウゥ。…うーー!!(泣)」

…涙が溢れてきて止まらなかった。。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る