第8話

第8話

「…ん……。はっ!!…今、何時!?」


やべぇ!…やっちまった。

もう、朝9時過ぎてるー!!


慌てて、制服に着替えようとして…

やっぱりやめた……。



今から行くのも面倒臭いな。。サボろう!


それに、ミナトと顔合わせるのが…怖い。

…どんな顔していいのか…わかんねぇ。


「でもなぁ~。白木さんには、

きちんと学校に行くように言われてるし…。」


サボるにしても…どこ行こう?

ふと、窓を見たら。

「あ、雨降ってるのか……。」


うーん。…あ、いつもの公園に行こう!

雨降りなら、子供も遊べないから

人が来る事は無さそうだよな。

んで、丸い土管どかんの中に入っとこう♪


俺は、私服を着てマンションを出た

途中でコンビニに寄って、

朝飯と昼飯を買い込んで公園へと向かう。


「お!ナイス~♪」

俺の狙いどおり公園に人は居なかった。


遊具である丸い形の土管に入る。

雨も、そんなに降り込まないしバッチリだ♪

早速コンビニで買った、おにぎりを食べる。

「…ん~♪エビマヨ最高!!」

なんだか、遠足気分♫


学校、サボるのもなかなかイイな~!

っても……メシ食ったら、、

何しようかな?………暇だーー!


まぁいいか、ちょっと寝よっかな。



スー。スー。zzz。


―数時間後―



………………?……んっ?

んぐっ!?んー!…んー!!

「…グハッ!」


俺は…"鼻"を、つままれて!息苦しくて

目を覚ました!!……すると、


「おっはよー!リュウ~♡」


「ゲッ!?…ミナト!?何すんだよー!!」

目の前には、土管を覗き込むミナトが居た。


「何じゃないよぉ~!

リュウ学校サボっちゃダメでしょ!!」

「…え。もう、学校終わったのか?!」

「んなワケないじゃん(笑)今。昼休みだよ!」


「え、だったら何で!おまえがココに!?」

「リュウが、学校こないから探しに来たの!」


「…はぁー。なんで探すかなぁ。。」

「だってさ!…昨日。急に帰っちゃうし、

そしたら!今日は学校来てないから…

気になって!だから、僕もサボってきた♡」


「…は?俺が、学校行かないだけで…

ミナトも学校サボったのか!?」

「うん♪そーだよ!」


……。

なんだか、嬉しい様な気持ちが込み上げた。


「ねぇ。リュウ?…これから、どうするの?

雨止んでるから、ココも人が来るかもよ?」


「え?…マジ?」

俺は、土管から顔を出して空を見上げると

完全に雨は降ってなかった。


ミナトの言うように、大人に見付かって

…補導とかされたらヤバいよな。。



「なぁ!ミナト。」

「はい?」

「おまえん家…行ってもイイか?」


「…えっ!?」

「なんで、そんな驚くんだよ?」

「だって、昨日すぐ帰ったし…。。

僕ん家は……嫌じゃないの?」

「あー、昨日はごめんな…俺が悪りぃ。

でも嫌だったワケじゃないんだよ。」


「そーなの!?良かったぁ~♪

じゃあ!善は急げだー!!僕ん家行こう♡」

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