第6話
第6話
俺は、ミナトの部屋を後にして…
通いなれた、夜の街へと向かった。
途中、いつものコインロッカーに立ち寄り
私服に着替え…いつもの場所に着いた。
「…さてと、今日はどんだけ稼げるかなぁ。」
この街では、色んなヤバいモノを売っている
そしてそれは…"金"で簡単に手に入る。
…………………………『俺』さえも。
そう、俺は…ここでカラダを売っている。
きっかけは………ここに"捨てられた"からだ。
俺の記憶が正しければ、
両親に連れられて…この夜の街へ来た
そして、置き去りにされた……。
どうしたら良いのかわからず…
泣いていた俺に、優しく声を掛けてきた
見知らぬ"おじさん"がいた。
「…君、1人なのかい?好きな物を
なんでも買ってあげるから、
おじさんと"遊ぼうか?"」
その時は、意味もわからないまま…
その、おじさんについていった。。
……俺は、おじさんの
それ以来、そのおじさんのマンションで
生活させてもらっている。
そのおじさんの名前は「
偽名かも知れないが…。
白木さんは、どっかの企業のお偉いさんで
相当な金持ちだ。
俺を、
何度も、連れて行かれた事がある。
それは…俺にとっては、
苦痛でしかなかった。。
別荘は…乱交パーティーを
開催する為の場所だったからだ……。
俺はそこで、何人もの男達の玩具にされた。
そして今。なぜ、自分で"売り"を
やってるのか?というと。
白木さん
俺が"年齢的に大人"に近くなったから
性的玩具としては、値打ちが下がるらしい。
「そろそろ、お
自分で稼ぎなさい。いずれ、マンションも
出て行ってもらうからね。」
と、いう訳で。
中学を卒業するまでに、できるだけ!
稼いでおきたいから毎晩この街で、
買ってくれる"男"の誘いを待っている。
本来、こんな事やりたくないが…
中学生で、こんなに高額で稼げる方法は
他に無いし…
生きる為には仕方がなかった。。
「今晩わ。…君、いくら?」
値段交渉をして、ホテルへ向かう。
…俺は、見知らぬ男に抱かれながら
ミナトの事を思い出していた…。
こんな……俺の事を、ミナトに知られたら
もう、友達でもいられないのかな…?
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