第66話

「ちょっと名倉君、見てー! パラダイスー!」




「うはっ。やばいなこれ。楽園やんけー!」





高3の夏。




俺と拓真君、山崎と成宮、信彦と凛ちゃん、それに加奈子と海に来た。




青い海。熱い砂浜。灼熱の大陽。




真夏の海水浴場は見渡す限りに人、人、人。




そして、溢れんばかりの……





「キャー!やだー。あははっ」



「もうー!やめてよっ。ははっ」




水着ギャル……!




ビキニ姿で俺の周りをうろうろ歩き回る可愛い子ちゃんにつられて俺の目も忙しく動く。




白、黒、赤、紫……。




やばすぎやろ! これ。




メッチャ、テンション上がる。




写真撮りたいもんな。




……いや、撮ったら犯罪か。

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