おまけ/名倉side

第65話

暖かな午後の昼下がり。




俺はアルバムの整理をしていた。




懐かしい思い出の写真たちを1枚1枚手に取って目を細める。




「なんやこれ。メッチャ懐かしいやんけ」




久しぶりに見た1枚の写真を見て、俺は思わず独り言を呟いた。





海をバックに皆で撮った写真。





俺が加奈子と付き合うきっかけになったときの写真や。




懐かしいなー。




この頃の俺、まだ拓真君のこと好きとか思ってたっけ?




あかん。




思い出すと笑えてくる。




男のこと好きとか思ってたとかありえへんし。




俺は正真正銘、女が好きやった。




だって────。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る