第54話
「ね?お願い。」
可愛くお願いされて、何も知らない美優をこのまま本気で連れ込みたくなる。
明らかに怪しそうな雰囲気が漂うピンク街。
そこにあるメルヘンチックなお城。
目隠しをされた入り口。
ある意味アトラクションだけど……。
「いいけど……途中でやっぱり入りたくないって言われても入るよ?」
「いいよ!絶対言わないもん。」
意地悪で言ったつもりなのに、無邪気に笑って腕を絡めてくる美優を見て、罪悪感で胸がチクッと痛む。
それと同時にこのまま連れ込んで滅茶苦茶に愛したいとも思う。
本心としては行きたい。
俺だって男だし。
好きな女の子に理由はどうであれ行こうって誘われて嫌なわけがない。
いや、むしろかなり嬉しい。
けど……。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます