第45話

いかにも見た目からしてホストっぽい男の人に声を掛けられた親衛隊の面々は、名残惜しそうに凛ちゃんに視線を向ける。




「えーっと。早く行った方が……。」




凛ちゃんは苦笑いを浮かべたまま、親衛隊の面々にそう促す。




「おらー!早く行くぞー!」




「「「うぃース。」」」




ホストさんに再び呼ばれた親衛隊の面々は渋々立ち上がって、凛ちゃんに頭を叫げてホストさんのもとに歩いて行った。




もう夜も遅いのに今から仕事ってホストの仕事も大変だね……。




……って、ちょっと待って。




「親衛隊の面々がホスト?」




お兄ちゃんに引き続き、まだ高校生なのにいいの…?




いや、そんなことより親衛隊の面々がホストって……!





余りにも似合わないその職業チョイスに笑いそうになる。




リーゼント姿で甘い言葉を囁いたりするのかな?




『───君は魔法使いかい?君に見つめられただけで恋の魔法にかかってしまった。』




とか言ってたりして……?

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