第43話
「へ?やっぱり私なのっ?」
凛ちゃんは戸惑いを隠せないのか大声で叫ぶ。
そして、頬を両手で押さえて目を見開いたまま、呆然と親衛隊を見つめる。
親衛隊の面々は、両手を胸の前で合わせてうっとりとした顔で目を輝かせたあと、
「じゃぁな!ポォリィー!」
「あばよ!ポォリィ!」
「またな!ポォリィ!」
「ポリって呼ぶなー!」
怒鳴るお巡りさんに、手を振りながら私たちがいる路地に向かって歩いてきた。
それも3人揃ってスーツ姿にリーゼント。
若干リーゼントにラメがかかっているように見えるのは気のせいかな?
「ね、あの人たち……知り合い?」
加奈子ちゃんが私の上着を引っ張ってこっそりと耳打ちをしてくる。
「……凛ちゃんの親衛隊なの。」
私も凛ちゃんに聞こえないように、こっそりと言い返した。
「え?親衛隊……?なにそれ?」
「凛ちゃんのファングラブだよ。キャッチコピーは夜露死苦だったかな?」
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