第42話

「あ、えっと……凛ちゃん!あそこに親衛隊がいるよ!って意味なわけでして……。」




明らかに顔がひきつっている凛ちゃんに慌てて言い訳をした。




急に親衛隊だなんて言われたら怖いよね。




しかも、親衛隊の面々はどう見ても昭和のヤンキーにしか見えないし。




凛ちゃんからしてみたら親衛隊はMK5と一緒で、ただのグループの名前だと思っているはず。





「あ、そうだったんだ?ビックリしちゃった。」




凛ちゃんはホッと胸を撫で下ろしながら微笑む。




やった……!




誤魔化せた。




これで無事に平穏が訪れる。




そう喜びを噛み締めたのもつかの間




「「「凛ちゃん!?」」」




親衛隊の面々に私たちの存在……いや、凛ちゃんの存在に気づかれてしまった。

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