第41話

「やっぱり諦め……」




「退きなさい!」




──よっか。って言おうとした時に急に男の人に叫ばれて3人揃って肩をビクつかせた。




恐る恐る後ろを振り返る。




紺色の制服に制帽。




グレーのネクタイ。




腰に付けた警棒……。




どう見ても警察官だ。




40代くらいのおじ様お巡りさん。




お巡りさんはどうやら私たちに注意したわけではなく……。




「通行の邪魔だ!」




ビルの前の地べたに座り込むスーツ姿の3人組に注意してるみたい。




仁王立ちで3人組を見下ろしてる。




「あれ?あの3人組……。」




「うぉーい。ポォリィー!」




聞き覚えのあるワイルドな声。




「細かいこと気にするなよ!ポォリィ!」




見覚えのあるニヒルな笑み。




「禿げるぞ!ポォリィ!」




そして、ガチッと固められた



リーゼント……っ!!




「凛ちゃん親衛隊……!」




「へ?……私?」




思わず大声で叫んだら、凛ちゃんがギョッとした顔で私に視線を向けてきた。

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