第39話

加奈子ちゃんとは、たまたま街中で再び出会して仲良くなった。




番号を交換してそれから時々、凛ちゃんと私と加奈子ちゃんの3人で遊んでる。




「ねぇ、みーちゃんのパパはどうして急にお兄さんのことを言い出したの?」




凛ちゃんがキョトンと首を傾げて不思議そうに聞く。





いつもはふわふわのワンピースを好んで着る凛ちゃんも、今日は白地のブラウスに花柄のスカートで、いつもより大人っぽい。




信彦君もビックリだよ。




「お兄ちゃん、このままだと、卒業が危ないんだって。」




半ば呆れがちにため息をつく私に、2人とも納得したように「卒業かー」と呟く。




パパが言うには最近、翔平が酔って帰ってくるだの、朝帰りがどーのって言ってた。




もちろんパパが聞いてもお兄は答えないらしい。




パパは疑問に頭を抱えてたけど、私には確信があった。




またホストに戻ったんだって。




そうなると、怪しい場所はここしかない。




違うお店で働いている可能性もあるけど、行ってみないことには始まらない。




よし。




いざ!出陣……!




「ところで美優ちゃん。ホストクラブに入る時って年齢確認されちゃうんじゃないの?」

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