3



「………」



 帰りながら、涙が零れた。


 溝本先生に対して、我ながら大人な対応ができたと思う。我ながら頑張った。



 会話しながら気になったけど。


 どうして溝本先生は、私が河原先生と距離を縮めたって思っているのだろうか。



 体育祭の係や文化祭実行委員会で一緒にいることが多いからなのか。それとも、たまに裏で話していたのを見られていたからなのか。



 河原先生自身は何も言わないだろうし。




「………」




 分からない。




 取り敢えず今言えることは。


 溝本先生が怖かった。





 ただ……それだけ。





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る