アタシは何度もサツキの部屋に行ってみたけど彼には会えなかった。

本格的に心外も稼働し始め、実際はアタシとのお見合いなんて後回しでも良かった。

…どうでも良い事なのに。

「思ったより真面目にアンタに恋をしてるのね、五葉先生。」

ステーションにいた彩香の言葉に心臓が止まりそうになった。

「…由芽落ち込んでるから。」

落ち込んでいる？

絶縁宣言したのは由芽なのに。

「五葉先生にかのんと絶縁したって言ったらもの凄く笑われて感謝されたんだって。」

「…なに、」

「つけ入る隙を与えてくれてありがとう、って。で、最後に暴言。」

「暴言？」

サツキが暴言？

考えられないけど。

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