第79話
………サツキを婚約者に?
「説明してくんない?言わないと場合によってはあんたは大切な友達を失くす事になるんだから。」
日勤の食堂で由芽はもの凄い形相でトレイを持ったままアタシを見下ろしていた。
「由芽…」
「五葉先生とどういう関係?」
きた。
分かってはいたけど。
「あの日、送られてどうしたの。飲みに行ったの?ホテルに行ったの?泊まったの!?」
「ちょ、由芽声大きい…」
由芽は乱暴にトレイを置いた。
「笑ってたの?アタシの事。」
「え…?」
「アタシが五葉先生に相手にされなくて、自分はされてて優越感この上ないんじゃないの?」
「由芽それは違う…」
「何よ、好きじゃないって言ってたじゃない…医者はキライだって、」
「!!」
「うそつき。もうあんたの顔なんか見たくないから。」
「ゆめっ…!」
アタシがサツキに歩み寄った途端、
周りがおかしく歪みはじめた。
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