第64話

「どうしてそんな事聞くの、またエイジネタ?」


う、鋭い。



「か、関係ない。」



アタシはサツキから視線を逸らした。



「…エイジ結婚するの?そのエミって彼女と。」



「ま、まだ。でも結婚は…したいって。」



サツキはニヤって笑った。


「めでたいね、エイジ。」



「う、うるさい!ほらサツキ、答えなさいよ!」



「結婚したいヒトいる。」



「え?」



「きっと俺はそのヒトとしか結婚しない。」




…ビックリした。


サツキにそんな想いを抱かせるヒトがいたなんて。

サツキをここまで真剣にさせるヒトがいる事が羨ましい。


アタシの次の恋の相手がサツキみたいに想ってくれたら…、



「…サツキはその女性とは付き合わないの?」

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