第63話

週末の土曜日、サツキは普通にアタシの部屋にやって来た。


あんな辱めなセックスをしたのに。

サツキのメンタルは理解し難い。



でもひとつ男のサツキに聞いてみたい事があった。




―――サツキは結婚を考えた事があるのか?




「は?結婚を考えた事があるか?」



「うん、ちょっと聞きたくて。」



サツキは不思議そうな顔をしてアタシを伺っていた。



「…まあ、無い事はない。」



「要するにあるのね!?」



アタシは身を乗り出す。



「エライ食い付きようだね、俺に興味があるの?」



「バカ。冗談で言ってるんじゃないのよ。ねえ、サツキが結婚したい相手のヒトってどんな感じ?」



そう言うとサツキは少し困ったような表情をした。

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