第57話

アタシとサツキのあいだに変な間ができる。



「…えと、サツキ?」


アタシを見下ろすサツキを見るけど、

彼は瞳を揺らして小さく息を吐いた。



そして、



「そう…、それは…褒められてるのかな?」



すごく小さな声でサツキは言った。



「褒めてるよ。アタシこんなに優しくされたのサツキが初めてだよ…」



「うれしくないよ、そんな事言われても。」



サツキは両手でアタシを押さえつける。



「!?サツキ痛っ…、」



「俺がどんな気持ちでっ…」



アタシはいつものサツキじゃない事に少し焦る。


酔ってる?



でもサツキはアルコールに強い。



「加減しないから。」



「え!?」



サツキはそう言ってアタシの身体を反転させるともっと深い場所に何度も触れてきた。

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