第54話

「凄いオモテになってるね。」



「なあに?」



「五葉先生。」



サツキはアタシに缶ビールを渡してくる。


「そうなんだ、困るね。」


ドコが!ニヤニヤしてるじゃない。



「医療センターでもそうなの?」



「あ、気になる?」



「いや。そうじゃないけど、どうやってあしらってるのかなと思って。」



サツキは牛丼のフタを開ける。



「それなりにね…あ、旨そう!」


何がそれなりにね、だ。

皆、この幼なじみに騙されてるんだ。

この容姿で。


サツキなんて自分のストレス発散の為に幼なじみのアタシとセックスする鬼畜なんだから。


早くサツキに彼女ができる事を願ってる。

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