第48話
――――――
アタシはそのまま英二のマンションに向かう。
教えてもらった場所は意外にもアタシが住んでるマンションから近かった。
「朝からお腹痛くて、」
英二の彼女はベッドから起き上がる。
英二はそれを見ると急いで彼女を支えた。
「ごめん、かのん…平井さん。看護師の君なら何か分かるかなって思って。」
“平井さん”、“君”他人行儀な言い方を英二はする。
「…アタシは医者じゃないから分からないけどどんな風に痛いの?」
アタシは英二の隣を奪われた彼女に問診をしていく。
そには悔しい想い、悲しい想いが入り混じっていた。
それは、
アタシはこのベッドで過ごした事が二年間一度もなかったからだ。
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