第47話

「まあこうしている間にエイジの彼女がどうなっていってるか分からないけど?」



アタシはサツキの医師としての資質に少々疑問を抱く。



「サツキの言う事はもうない?」


そう言うとサツキは怪訝な顔をする。



「俺の話、全然聞いてないね。」



「どう決めるかはアタシよ、サツキに指図は受けない。」




「かのん!」




「とにかく行くって言ったから。それじゃ。」


それでもサツキは玄関のドアを開けるアタシを止める。



「サツキ、どうしてそこまでアタシに関わるの?幼なじみなら大人しく見守っててよ。」



そう言ったらサツキの手がアタシの腕からスルッと外れた。

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