第45話
「ちょ、ちょっとサツキッ…!」
サツキはアタシの首筋に唇を這わせる。
その唇が触れる感覚に背中がゾクってした。
「どうせエイジから連絡があったんでしょう?」
その言葉にアタシは何も言えない。
「本当か、カマかけたのに。」
アタシを抱き締めるサツキの腕に少しだけ力が入る。
「尚更行かせるなんて無理。今日はココにいるんだ。」
「で、でも英二の彼女がっ……」
「…は?」
アタシの言葉にサツキの唇が離れる。
「英二の彼女が急に腹痛起こしてパニックになってるの。だから、」
「かのん……」
「アタシ様子見に行って来る。」
「行くって何処に?」
「英二のマンションの住所教えてもらったの。」
アタシは英二にフラれてから彼の住んでいる住所を教えてもらった。
彼は今の彼女の為に別れた看護師のアタシを頼った。
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