第44話
でも英二の言葉はアタシが望んでいたものではなかった。
「うわっ、ビックリした。どうした?かのん。」
玄関に向かっているアタシと同時にお風呂を終えてドアを開けたサツキと鉢合せする。
「サツキ、アタシ用が出来たの帰る。」
「は?この時間に?何処へ行くの。」
「ちょっとね、それじゃ。」
そう言ってサツキを過ぎようとしたら、
「はい、どうぞって行かせてもらえるって思ってるの?」
その言葉にアタシは立ち止まる。
「……思ってるよ?」
アタシがそう言うとサツキは首を横に振る。
「行かせない。」
サツキは近づくと後ろからアタシを抱き締めた。
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