第36話

page 皐月



1度や2度寝たくらいで勘違いするなってコトか。



俺は簡単にかのんを手に入れられると思ってた。



あの日、偶然会えたのを無駄にしたくなかったから、


無理にワイン飲ませて酔わせて関係を持ったんだ。




なのに、



“サツキは大事な幼なじみ”なんて。



男になんて見られてなかった。



かのんには忘れられないオトコがいて…



そのエイジに俺は会った事もないのに、見えないエイジに当分の間嫉妬してしまう事になる。



俺は、かのんの最後の男になりたいんだよ――――――。

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