第35話
「このガキ。」
……ん?
今サツキは何て言った?
「こっちの気も知らないでよくそんな乙女みたいな事が言えるねえ?」
お、乙女!?
そんな言葉使うヒトここにいた。
それもサツキ。
サツキはアタシの腕を掴んだまま片方の手を上着の中にしのばせる。
そのこそばゆい感覚にアタシの身体はビクつく。
「サツキっ…やめ、」
「暴れたらもっと酷い事するから。」
「!?」
なに、この男は。
そんな強姦紛いの事を言われて大人しくなってしまうアタシがいた。
するとサツキはふふっって艶っぽく微笑む。
「そう、幼なじみのいう事は聞いた方がいい。エイジなんかすぐ忘れられるから。」
サツキはそう言ってアタシと唇を重ねる。
それと同時にアタシの上着の中の手も艶めかしく動いてゆく。
……どうしてもサツキはアタシと繋がりたいみたいだ。
もちろんそこにはアタシと同じ恋愛感情はないようにみえた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます