第22話

アタシは簡単なおつまみを作ってサツキに出した。



「でもサツキならいくらでも彼女出来そうなのに。」



「そうだね、苦労はした事ない。」


うわ、嫌な言い方。


でもこの容姿にこの職業なら仕方ないか。



「かのんは今フリーなんだよね?」



サツキは缶ビールを飲みながらアタシを見た。



「え?そんな事言った?」



「うん、酔っぱらった時に“エイジのバカ”って連呼してた。」



ゲッ……、

恥ずかしい。



「まあお互いフリーって事で。」



「絶対アタシより先にサツキの方が彼女できるよ。」



「そうかな?」



そうに決まってる!

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