恋愛対象範囲外 2

第21話

マンションに帰って寛いでいるとインターホンが鳴った。



「今日は深夜勤務?」



訪問者はサツキだった。



「ううん、休み。」



「そう、じゃあお邪魔します。」


え!?

お邪魔します!?



「ちょっとサツキっ…」



サツキはたじろぐアタシを無視して部屋の中に入って行った。



「俺も明日公休消化の為に急遽休みになってね?ビール買ってきた。」



…せっかくもう眠ろうかと思ってたのに。



「あ、迷惑そうな顔してる。」



「そうじゃないけど…、サツキはアタシと過ごすより彼女とか、」



「彼女?そんなのいないよ、去年別れた。」



ヤバイ。

変な事聞いてしまった。



「こんな仕事してるとね、なかなかうまくいかないよね。」



サツキのその言葉にアタシは親近感が湧いた。

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