第19話

「かのん、あんたこの前英二君と別れたばかりだよね?」



久しぶりに彩香と一緒の日勤。



「そうだけど?なに紹介してくれるの?」



「そう思ったけどなんかお肌ツヤツヤだからもうイイヒトできたのかなって。」


アタシは思わず配薬カップを落としてしまう。



「あ、何か動揺した?ビンゴ?」



彩香は興味深々で聞いてくる。



「まさか!!いないって!」



アタシの頭の中にはサツキが浮かんだけど…、


彼は幼なじみ。ただそれだけ。

アタシはサツキに幼なじみの以上の感情なんて持ってはいない。



あの連日の情事はきっとアクシデント。


そう、アクシデントなんだから!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る