第4話

「医者がこんな時間にコンビニなんて暇なの?」


アタシはサツキと一緒にレジに向かう。



「なわけないでしょう?今日は当直明けなんだよ。あ、それかして?」



サツキはアタシのカゴから冷麺とサラダを取り出す。



「え?イイよ、自分で払うから。」



「いいの、久しぶりに会ったから奢ってあげるよ。」


……いままでサツキに奢ってもらった事なんてないのに。



「…大人になったんだね、サツキ。」



「ええ、どういう意味よ!?」



サツキは笑いながら店員にお札を渡す。



そんなサツキの後ろ姿をアタシはうっとり見ていた。



こんなカッコ良かったっけ?

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