第3話

▶あらすじ



ハルカという美少女アイドルにトップアイドルの座を奪われた栗原みちるは、ハルカを陥れるため楽屋に潜入し、ハルカの裸を見てしまう。

実はハルカが女装男子であるという最大の秘密を知ってしまったみちるは、マネージャーと一緒にハルカが所属している大手事務所【HERO】に移籍させられた。

さらに、社長からハルカの秘密をバラさないように監視下に置かれることになり、事務所の最上階にある所属タレント専用の寮でハルカと同居することになる。


嫉妬していたライバルが実は女装男子で、しかも、同居するなんて思ってもいなかったが、逃げたら芸能界から完全追放されてしまうと知り、仕方がなく承諾。

ハルカのマネージャーに「ないと思うけど、もしハルカが襲ってきたら私に言いなさい」と言われ、身の危険を感じるみちる。

しかしハルカはデビュー前からみちるの大ファンだったようで、予想外の反応を見せる。

多少のハプニングはあったが、みちるをたくさん褒めてくれるし、忙しいのにかかわらず朝ごはんも作ってくれて、家事スキルも高く、嫁にしたいとすら思えてしまった。


ハルカのコンサートの手伝いをすることになったみちるは、そこでハルカの人気を改めて実感する。

自分も去年までは……と、もう戻れないのかとハルカに嫉妬して、メラメラと闘志を燃やしていると、とハルカが抱えている悩みを知る。

借金返済のために女装をしてアイドルをすることになったが、ファンを騙しているのが心苦しく、高校卒業と同時にアイドルをやめようかどうか迷っていた。

元気がないハルカを励ますため、みちるはハルカのためだけに寮でコンサートする。

「ハルカを超えるのが、私の目標なんだから、やめるなんて言わないで」とみちるはハルカに思いを伝え、ハルカは嬉しさのあまりみちるを抱きしめてしまい、なんだか気まずくなる二人。


そんな中、ハルカの新曲MVにみちるの出演が決まり仕事することに。

共演俳優の財部が実はハルカの幼馴染であったことが発覚し、財部から迫られるハルカ。

撮影期間中、必死にハルカを財部から守ろうとするみちるだったが、思わず「ハルカは私のものだ」と言ってしまう。

気づいたらハルカと付き合うことに。

すっかりラブラブになっていた二人だったか、なぜか財部とみちるの熱愛報道がでて、財部のファンから誹謗中傷にあい、一切の外出禁止を命じられる。


ハルカとも会えず、みちるの復帰はこのまま消えてしまうのかと不安になっていると、知らぬ間に財部とハルカが付き合っているという報道に変わっていた。

新曲のプロモーション活動に利用したらしい。

そのおかげで、みちるにバラエティー番組のレギュラーの話が来るようになる。

オネェ歌手のマミコとの共演をするが、マミコは共演者の芸人とみちるをお似合いだといい、このまま付き合っちゃいなさいよと言ってくる。

冗談だと受け流していたが、芸人の方が本気でみちるを狙いはじめ、みちるは身の危険を感じる。

せっかく入った仕事だからと、あまり強く断ることができなかったところを、ハルカに助けられる。


「アイドルに手を出すなんて許せない!」と怒るハルカ。

ほっとして抱き合っていた二人を偶然目撃した人物が記者に情報を売り今度は「ハルカが同性愛者だ」とスクープされる。

記事は差し止められたが、ハルカとみちるが付き合っていることが社長にばれてしまい、みちるは事務所を解雇。

ハルカに別れを告げることもできないまま、寮からも追い出され、実家がある北海道に戻ることに。


もう芸能界は諦めようと、しばらくテレビやネットを見ないようにして、田舎で暮らしていたがハルカが引退すると記者会見を開き性別を公表。

その報道はみちるの耳にも届き、「栗原みちるさんを愛してる」と堂々宣言したようで、その後ハルカは行方不明になっているらしい。

ハルカはみちるの前に現れ、みちると芸能界を離れて暮らすと言い出す。


そこへなぜかマミコが現れて、自分のせいでこんなことになったと謝罪に来る。

実はマミコがハルカの父親だったことが判明し、二人を東京に戻って欲しいと頭を下げた。

ハルカが男でもいい、性別なんて関係ないと、全国のファンが引退を反対しているらしく、政府関係者もショックを受けているとか……

みちるはハルカを説得し、二人とも東京へ戻ることに。

性別を超えた最強アイドルとして、ハルカは本名の和泉遥として復帰。

みちるはドラマの主演が決まっていた。


主演ドラマは成功したものの、ハルカの彼女としてしか世間から見られてはいないことを悩んでいたみちるに、ハリウッドからオファーが入る。

撮影のため1年以上日本を離れることになったみちるは、男であることを公表したせいで男女両方から恋愛対象として狙われるようになっていた遥にプロポーズする。

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