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西の棟の端にある執務室は、この屋敷で最も重要な部屋だ。



中央にはビリヤード台が置ける広いスペースと、ソファがいくつか。


部屋の角にたった四つしかないオレンジ色の灯りで、薄暗く重い雰囲気が演出されている。



ここは、かなめが"特別"な客人を招く際に利用する部屋。


そして、決して外には漏らさない極秘の情報網の資料や、これまでの事件の捜査ファイルが保存されている場でもある。


当にトップシークレット。屋敷の住人ですら普段は立ち入りを禁じている。



この男を除いて。

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