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それは、『犯罪コンサルタント』として、FBIの捜査に手を貸すこと。



表社会だけでなく、その他諸々にネットワークを張り巡らせるかなめは、これまで幾度となくこの島崎や使用人を使って事件解決に貢献してきた。



その為には手を汚すこともしばしば…。



もっとも、更に汚れた役目を担うかなめにとっては、いい暇つぶし程度でしかない。



それに、事件解決に導くのは島崎の仕事と才能があってこそだ。


かなめはその駒を操るに過ぎない。




「他の者は、どういたしましょう」


島崎の言う他の者とは、残りの使用人のことだ。


この屋敷は、かなめが当主になってからは少人数体制で回している。


つまり、この口に入れた瞬間溶けてなくなる卵を作り出すのもまた、島崎ということだ。



「私、卵焼き嫌いなんだけど」


「それはそれは…大変失礼致しました」



綺麗に平らげられた大皿を引き下げて、島崎は残念な顔をした。


正確には、残念に見せて腹の底は笑い耐えている顔、をした。

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