「まあリツがそんなオーラだしてたら気持ちが悪いけど。ホント、ドライな男なのよね。」

アタシも始めはそうだと思ってた。

だけど彼自身を知っていくうちにそうではない事を知っていく。

「でもまた論文発表するらしいわね。この前のやつも凄かったけど。」

「あ……そうなんですか？」

そう言うとエリー先生は微笑んだ。

「澄田さん、貴女の伴侶は循内では凄いんだからね？今でも大学病院は泣いてるわよ、どうにかして戻って来ないかって。」

……アタシが理解出来ていない彼をこのヒトは理解できている……。

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