第70話

「はなに何の用がある?」



そう言うとエリーは笑った。



「なに、そんなに警戒しなくても良いじゃない?それとも会わせたくない理由があるの?」



「……別に。」


以前エリーが現れた事ではなと別れる苦い過去があるからはっきり言っていい気はしない。



「別に今更どうこうしようなんて思ってないわよ。他人のモノにそうそう手を出すように見える?」



「……分かった。彼女に連絡しておくから。」



俺はその場で住所を書いてエリーにメモ紙を渡した。




……そんな軽率な行為がはなとの亀裂にまたなるとは考えてなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る