THE WAY I FEEL ABOUT YOU 16

第67話

「うわーうわー!!もうあの女なんだよ!?」


午前のカテーテル検査が終わると冬弥が発狂しながら医局に戻って来た。



「冬弥、うるさいから。」



「ああっ!?梨緒チャンはお前に返すぜ、カテでブラキアルあんな腫らせてどーすんだよ、有意狭窄もないのにさ。なんか心ここにあらずだな。」



「……そう、腕は良いと思ってるんだけど。」



冬弥はソファーに座ると俺を見た。


「律お前ね、本気でどうにかした方が良いぞ?病院の信頼に関わる……何笑ってるんだよ?」



「いや?……ダイセク続けて起こした医師の発言じゃないなと思って。」



「……ほっとけ。」



冬弥はソッポを向いてコーヒーをすすった。



すると内線が鳴る。



「はい、……そう、案内して。」



偶然なのか必然なのかこの病院にエリーが来たという連絡だった。

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