第63話

窓を見ると男女の学生の集団が楽しそうに歩いていた。



そうだ、


アタシは律がアメリカでどう過ごしていたとかはあまり聞いた事がなかった。エリー先生と付き合ってた事しか知らない。



「律、大学とか楽しかった?」



アタシがそう言うとアイスコーヒーを混ぜていた律の手が止まる。



「……どうしてそんな事聞くの?」



「え?だってアタシ達ってお互いの大学生活とか話してないなって思って。」



律は何か考えるように頬杖をついた。



「はなは?楽しかった?」



反対にアタシが彼に質問されてしまった。

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