THE WAY I FEEL ABOUT YOU 13

第51話

――――


…アタシはウトウトどころか熟睡してしまっていた。

ベッドサイドの時計を見ると15時近くになっている。


「マズイ、寝過ぎちゃった……、」


アタシは隣に目をやるけど、律はいなかった。

起き上がって寝室のドアを開けると、彼の声がした。



「大丈夫だから落ち着いて、野宮さん。」


律は誰かと携帯で話していた。


「キシロカインを、うん、そう持続でね…」


なんだ、病院から…、


「俺も後で様子見に行くから、泣かないで。」



あ…相手は女のヒト?

看護師さんかな?


律は携帯を切ると溜息をついた。



「…律、病院?」


アタシが声を掛けると律はソファーから立ち上がる。


そしてアタシの所まで来ると肩を叩く。


「ちょっと病院に行ってくる。」



そう言って律は着替えるとマンションを出た。

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