THE WAY I FEEL ABOUT YOU 13
第51話
――――
…アタシはウトウトどころか熟睡してしまっていた。
ベッドサイドの時計を見ると15時近くになっている。
「マズイ、寝過ぎちゃった……、」
アタシは隣に目をやるけど、律はいなかった。
起き上がって寝室のドアを開けると、彼の声がした。
「大丈夫だから落ち着いて、野宮さん。」
律は誰かと携帯で話していた。
「キシロカインを、うん、そう持続でね…」
なんだ、病院から…、
「俺も後で様子見に行くから、泣かないで。」
あ…相手は女のヒト?
看護師さんかな?
律は携帯を切ると溜息をついた。
「…律、病院?」
アタシが声を掛けると律はソファーから立ち上がる。
そしてアタシの所まで来ると肩を叩く。
「ちょっと病院に行ってくる。」
そう言って律は着替えるとマンションを出た。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます