第50話

「な、何言ってるの?」


「何って、そのままの言葉なんだけど。」


律は首を傾げる。


…ホント突然大胆だから困る。


「ああ、別にしようって言ったんじゃないから。」



「あ、当たり前じゃない!」


「まあ本心ではないけれど、医者だから守らないとね?本心じゃないけど…」



「何回も言わなくていいの!!もう。」


律は笑いながらアタシの手を引いて寝室に入る。

ベッドに入ると彼はすぐに眠ってしまった。


アタシは隣で彼の寝顔を見ながら…ウトウトしてしまった。

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