第49話

「アタシがいない間も掃除してたんだね?」



「他にする事がなかったから。」


律の唇がアタシの唇に重なる。

なんだか変にドキドキした、結婚しているのに。


唇が離れると…、


「ゴメン、眠い。」


「いいよ、眠って来て?アタシはあの荷物でも片づけてるから。」


アタシはソファーから立ち上がる。


「待って。」


律はアタシの手を掴んでそう言った。


「…律?」


「久しぶりに隣で寝てよ。」

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