第45話

「俺には関係ないけど。」


「そりゃはなちゃん一筋だからなあ?で、まだ実家?」



「いや、明日帰って来る。」


たった2週間程度会わないだけで俺はもう無理だった。

それははなが思ったより精神的に弱ってしまったから。


子どもがダメになった事は残念だけど、次があると信じてるし、もし…、


もしそうでなくても俺ははなが隣にいれば良いって思ってる。


「そうそうはなちゃんが監視してないとお前の周りには誘惑が多いからな。」


冬弥はそう言いながら操作室に戻って来た野宮さんに声を掛けた。



「野宮チャン、ちょっと香水キツイんじゃない?律に嫌われちゃうよ~?」



「え!?す、すみません!!気を付けます!!」



野宮さんは顔を真っ赤にして俯いてしまった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る