第40話

「ちょっ、律!」


律はソファーにアタシを押しつける。


「そう言うんだったら…」


「え?」



「はなが俺を安心させてよ、その“大丈夫”っていう。」


律はまたアタシに唇を重ねる。


でもそれはさっきのとは全然違うもので…


アタシは律の欲情に流されそうになる。



「待ってっ…やだ、」



「どうして?夫婦でしょ…」



「そうじゃなくてっ…」


こんな律をアタシはあまり見たことがない。



「俺ははなだけなのに…」


律はアタシをきつく抱き締める。


…律は分かってるんだ。


アタシのこの、


キモチを……。



だから、


彼はアタシに触れる。

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