第25話

その日の治療を終え、俺は21時過ぎにマンションに帰宅した。



するとはなは明日の準備をしていた。



「買い物に行ってたの?何も必要ないって言ってなかった?」



「あ…うん、そうなんだけど、」


「無理しないでって言ってるのにどうして言う事聞かないの。」


そう言うとはなはちょっと俯く。



「…ごめん。でも買いたいモノとかあったし。」



「それなら母さんか、澄田のお義母さんに頼べば良かったよね?頼むから無理しないで。」




俺はそのまま自分の部屋に向かう。


言った後に少し言い過ぎたかと思ったけれど、自分が傍に居てあげられないからつい冷たく言い放ってしまった。



…なんで俺、イラついているんだろう。

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