第15話
「心音も遅い、エコーでも診ましたけど心疾患ありますね…はなさんにはまだお話していません。とても不安そうに受診に来られたので…。」
宮城先生はエコーの画像を見せながら深刻な表情で俺に伝える。
「染色体異常…ですか、…分かりました。早めに彼女には伝えます。」
「そうですね、早い方がいいと思います。はなさんはまだ20代だから子どもさんはまだ大丈夫ですよ。」
宮城先生は言葉を選んでそう言ったけれど…
俺にとってもこの出来事はあまりにも衝撃すぎて、正直この時間でさえどう進んでいるのか分からなくなっていた。
「大丈夫ですよ、二人で乗り越えれば。」
宮城先生は俺の肩を軽く叩く。
俺は頷くことしか出来なかった。
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