第13話

「はな…触ってもいい?」



「なに今更謙虚になってるの?」


アタシは笑ってしまった。



「律の口からそんな言葉はあまり似合わないね?」



律は溜息をつく。



「…じゃあもういい、おやすみ。」



「あ、ごめん!!」



「どうせ俺は同意なしではなに要求したヤツだからね。」



…マズい、これは拗ねた?


アタシは律に抱きつく。



すると律は何も言わないで抱き締め返してくれる。



「…そろそろ胎動感じる?」



「うん、どうだろう?分かるような分からないような……」




「…?検診には今度いつ来るの?」



「来週だけど…なに?」



アタシは律の言葉がふと気になる。



「いいや、なんでもない。今日は寝よう。」



…なんだかアタシは不安になった。


大丈夫だよね?


アタシ達の赤ちゃん…。

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